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Middle Skull Base Approach with Posterolateral Mobilization of the Geniculate Ganglion to Access the Clival Regions

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Abstract

氏名(生年月日)          (         ) 氏 名 森迫 拓貴 学 位 の 種 類 博士( 医学 ) 学 位 記 番 号 第 5725号 学位授与年月日 平成 24年 3月 23日 学位授与の要件 学位規則第 4条第 1項該当者 学 位 論 文 名 Middle Skull Base Approach with Posterolateral Mobilization of the Geniculate Ganglion to Access the Clival Regions (斜台部病変に対する膝神経節後側方移動を伴った中頭蓋底到達法) 論文審査委員 主 査 大畑 建治 教授 副 査 山根 英雄 教授 副 査 中島 裕司 教授 論 文 内 容 の 要 旨 【目的】 斜台部病変は、病変が広く進展し、重要な神経や血管構造と近接し、深部に存在しているため、すべ ての脳外科手術の中で最も難しい病変の一つとされている。斜台部病変に対して、可能な限り合併症 を起こさず腫瘍を摘出するための様々な中頭蓋底到達法が報告されているが、錐体骨を広範に削除し、 顔面神経の内耳道部から乳突部を露出した場合は、永続的な顔面神経麻痺の出現する可能性が高いと 報告されている。我々の外科的経験では、限られた錐体骨の削除で、顔面神経膝神経節のみを後側方 へ移動させた場合、顔面神経機能を温存しながら、斜台部を広く露出することが可能であった。この 報告では、斜台部病変に対する新たな中頭蓋底到達法を報告する。 【対象・方法】 対象は大阪市立大学医学部附属病院脳神経外科で 2003年 1月から 2008年 6月に顔面神経膝神経節後 側方移動を伴った中頭蓋底到達法を施行した錐体斜台部脊索腫 3例と錐体斜台部髄膜腫 1例である。 術前および術後の顔面神経機能、腫瘍の切除度および合併症についての評価を行った。手術方法は側 頭開頭を行った後、錐体骨を削除し、顔面神経の迷路部と鼓室部を露出し、内耳道底を正常に保った まま、膝神経節のみを後外側へ移動させ、蝸牛を掘削する。内頸動脈錐体部を前側方へ牽引すること によって、さらに頸静脈結節部までの病変が摘出可能となる。 【結果】 4病変は顔面神経機能を完全に温存しながら腫瘍の摘出が可能であった。1例でドライアイが出現し たが、髄液漏や感染を含めて合併症は認めなかった。脊索腫1例は全摘出、脊索腫 2例および髄膜腫 1例は亜全摘出であった。 【結論】 この到達法を用いることによって最小限の方法で顔面神経機能を温存しながら、斜台部に広い術野を 得ることができる。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 斜台部病変は、重要な神経や血管構造と近接し、そして深部に存在しているために、脳神経外科手 術の中でもっとも難しい病変の一つとされている。このために、可能な限り合併症を起こさずに腫瘍 を全摘出するための様々な到達法や手術手技が工夫され報告されてきた。しかしながら、教科書的な 方法、すなわち錐体骨を広範に削除して顔面神経を内耳道部から乳突部まで露出し転位させる方法に おいてすら、永続的な顔面神経麻痺が合併する。到達法と手技について解決すべき課題は多い。我々 は、限られた錐体骨の削除で、顔面神経膝神経節のみを後側方へ移動させる新たな中頭蓋底到達法を 開発したので報告する。 手術では、側頭開頭を行った後、錐体骨を削除し、顔面神経の迷路部と鼓室部を露出する。内耳道 底を削開せずに膝神経節のみを後外側へ移動させ、蝸牛を削除する。さらに内頚動脈錐体部を前側方 へ牽引することによって、頚静脈結節部までの病変が露出可能となる。本法を、大阪市立大学医学部 附属病院で 2003年 1月から 2008年 6月に経験した錐体斜台部脊索腫 3例と錐体斜台部髄膜腫 1例に 用いた。これらに対して術前および術後の顔面神経機能、腫瘍の切除度および合併症についての評価 を行った。また、形態学的な評価を遺体標本で行い、本到達法の有用性について検討した。4献体で 側頭骨の解剖を顕微鏡下に観察し、顔面神経膝神経節から迷路部までの距離を測定した。 4症例で顔面神経機能を完全に温存しながら腫瘍の摘出ができた。1例で眼乾燥が出現したが、髄 液漏や感染などの合併症は認めなかった。脊索腫1例は全摘出、脊索腫 2例および髄膜腫 1例は亜全 摘出であった。また、遺体解剖では、顔面神経膝神経節から迷路

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