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ホンガク ノ グローバル コミュニケーション コース セッチ ニ ムケテ ダイ10カイ FD ケンキュウカイ ダイ1ブ ワダイ テイキョウ

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.\..01.eps 15 大阪市立大学『大学教育』 第10巻 第 2号 2013年 2月 教育担当副学長をしております桐山です。どうぞよ ろしくお願いします。 私のテーマは、先ほど開催されました教育改革シン ポジウムの全体テーマでもある市大の国際化・グロー バル化のうち、「グローバル人材」育成の具体化にか かわっての話ということであります。 ただ、最初におわび申し上げなければならないので すけれど、既に日経新聞などでご存じの方も多いかと 思いますが、本学も申請しておりましたグローバル人 材育成推進事業、見事に外れまして、ちょっとがっか りしておりますけれど、採択、不採択にかかわらず、 やはり大学として進めていかなければいけないと考え ております。 今日は、このコースの考え方について、たたき台を 示させていただきまして、皆様とともによりよいコー スの設置に向けて進めていきたいということで、発表 させていただきます。 1 .本学のCollege Englishの状況 グローバル人材育成の話で最初に英語を出すのは、 私としてはあまり本意ではありませんけれど、話の初 めに皆さんの心をつかんでおくという意味で、本学の カレッジイングリッシュ(以下、CEと略す)の状況 について少し話させていただきたいと思います。 CEは、ご存じのように2007年度から現行の方式が 始まりました。1年生ではほぼネイティブ教員による、 いわば「聞くと話す」とを重点に置いた授業が展開さ れ、2年生では、日本人教員による「読むと書く」と に重点を置いた授業を展開しています。しかも、1ク ラスの人数は、それ以前に比べて半分になっており、 約25名程度です。CEも 5 年目を迎えそろそろ本格的 な分析・検証が必要になったのではないかと思い、昨 年度、大学教育研究センターの飯吉さんと平さんにお 願いし分析をしていただいたわけです。 分析結果の全体については、2012年 3月に出ました 英語教育開発センターのレポートに掲載されましたの で、ご関心のある方は全体像を見ていただきいのです けれども、その中で一番わかりやすいのは、下の図表 1に示した 1年生の英語力テストの結果の推移です。 図表中のプレテストは 1年生を習熟度別に上位・中 位・下位クラスに分けた後の 5月にやるテストです。 共通テストはヴァーサント(Versant)といい、リス ニングとスピーキングの能力を測るものです。例えば 英語の質問で、「下にあるペーパーの文章を読みなさ い」というふうな指示が出ると、それに対して読み上 げる、それをコンピューターで得点をはかるというテ ストです。20点から80点の幅で点数が出るテストなの ですけれども、図表の上向きの矢印は成績がアップし たことを示しています。2007年度から2010年度まで 4 年あわせて見ていただきますと、1回目の共通テスト 第10回FD研究会 第 1 部 話題提供 本学のグローバルコミュニケーションコース設置に向けて 桐 山 孝 信 大学市立大学 副学長 KIRIYAMA, Takanobu 図表 1 16 【第10回FD研究会】桐山「本学のグローバルコミュニケーションコース設置に向けて」 で成績が上がっているところが目につくかと思いま す。 2009年度などで、上向きの矢印と下向きの矢印が混 在しているところもありますが、4年分全体としては ほぼ上向きになっています。ですから、1年生全体を 通して見ると、一定の学習効果があがっている、つま りリスニングとスピーキングの能力については、上が っていると評価できるのではないかと考えます。 ただし、先ほども少し申し上げたように、習熟度別 でやっているクラスのうち、中位クラス、下位のクラ スはほぼ毎回学習効果が上がっておりますが、上位ク ラスになると、そんなに上がってないというよりも、 むしろ下がっていることがあるわけです。 この結果から考えると、次のような課題が浮かび上 がります。中下位クラスの成績をさらにどうやってボ トムアップしていくかという課題はあるでしょう。し かし、やはり問題なのは、せっかく優秀な成績で入っ てきた学生の学習効果が、あまり上がってないので、 これをどういうふうに引き上げたらいいのかというこ とかと思います。今回グローバル人材育成推進事業で 考えたのは、そういった上位クラスの学生をさらにエ ンカレッジしてスキルア

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