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生活科指導法;2: 生活科の学習において子どもの気づきを生かす活動と支援についての一考察

Authors
Publisher
九州ルーテル学院大学
Publication Date

Abstract

/ヽ1SIO N().38 107-116. 2008 107 生活科指導法Ⅱ 一生活科の学習において子どもの気づきを生かす活動と支援についての一考察― 白 樫 静 枝 はじめに 生活科では、子どもたちの自由な発想や創造力、良さや可能性を十分生か しながら、学習を進 める。学習 していくなかで、子 どもたちの主体性を軸にした活動力を基盤にしながら「ねらい」 に向かい、子 どもたち自身が活動を生み出し、創 り上げていく。だから教師は、子 どもたちの育 ちを子 どもの内面まで食い込んだ看取 りをしなければならない。その上で、子どもたちの思考力 や想像力を豊かにし、発展性のある活動に展開できるよう支援 していく必要がある。その支援は い うまでもなく発問や、指示 と異なり、子 どもたちの `気づき'を促 し、関心 0意欲を高めるも のでなくてはならない。したがって、教師の既存 知識や体験を一方的に教え込むのではなく、子 どもたちの思考や活動に寄 り添いながら、支援者 としての教師の位置を明確に持って、適切な支 援をしていくことが重要である。その支援のあり方によって、子 どもたちの活動の深まりや広が りは全 く違ったものになる。それだけに教師の子 どもたちに対するかかわ りは、今まで以上に求 められ一人一人の子 どもへの対応が大切にされることになる。このことを踏まえて次の視点から 考察 してみたい。 気づきを生かす活動と支援 気づきが生まれる課程 ① 気づきは、子ども自らが興味・関心を持って物事や周囲の環境にかかわったとき ② 気づきは、子どもが興味・関心を持続して追求し、新たな発見を見いだしたとき ③ 気づきは、子どもが活動に没頭できる体験をしたとき ④ 気づきは、対象にかかわって物事を意識化出来たとき ⑤ 気づきは、感動的な事象に出会ったとき ⑥ 気づきは、物事を別の角度からとらえ直したとき ⑦ 気づきは、物事を五感をとして実感できたとき等々 2 気づきが生まれる条件 学習に結びつく気づきが生まれるのは、条件があると考えられる。その条件を教師がどのよう に満たすかで活動の内容が違ってくる。その条件を次のように考えてみた 108 白 樫 静 枝 ① 子どもたちが制限されない自由な活動が保障されたとき 時間の制約はある程度あっても子どもたちの中で活動の連続性が保障されたとき気づきが 次々と生まれ生かされる ② 子どもたちの一人一人の感性が活動の中で発揮できるとき 子どもたちは、それぞれ違 う感性を持っている。それぞれの感性が活動の中で豊かに発揮 出来たとき新たな気づきが生まれる ③ 子どもたちが未知と遭遇できる場面が多くあるとき 子どもたちの好奇心をそそるような、新しい場面が展開すると、気づきは連続的に生まれ てくる ④ 子どもたち自身で学びが確認できたとき 「やつた、出来た」という思いが喜びとなり周 りの人に認められ、励まされたとき ⑤ 場面や状況が子ども自身の中で確認できたとき 自分たちの思いが活動の中に生きて、自分で成果を確認できたとき ⑥ グループの編成がうまくいったとき みんな友だちというがなかなかうまくいかないのが、グループ編成、その編成が共通の目 的を持って活動できたとき ⑦ 探検活動等で生まれた不思議が次の不思議へ発展したとき 活動の中で出会う不思議が子どもの好奇心に火をつけたとき ③ 子どもたちが活動に没頭し、物事や人物になりきつたとき等々 活動が面白くて周りのことが気にならないくらい活動に自分を入れ込んだとき 3 気づきをキャッチする視点 ① 自然現象や身近なものへの科学的気づき ② 社会現象や地域行事等への気づき ③ 芸術的な感性や五感での気づき ④ 生活者としての身の回りのことや出来事への気づき ⑤ 安全や健康に関する気づき ⑥ 心の琴線に触れるような感動的気づき ⑦ 人との関わりや物との関わりの中での気づき等々 4 気づきを生かす配慮 何気なく子どもを見ていても子どもの気づきに気がつかない。その視点は ① 子どもたちの興味・関心がどこにあるか常に複線的、複眼的、複合的な視覚で見取り生き 生きした活動に心がける。 ② 活動をマンネリ化したり、パターン化したりしないことに気をつける ③ 活動計画を子どもたちの発想や創造や行動に寄り添い柔軟に考える ④ 活動の内容に縛られ、教師の予想した活動に固定しない ⑤ 偶発的な事柄を学習の中で生かす発想の転換をする ⑥ 魅力あるネーミングと子どもの意識のずれに気を配る ⑦ 具体的体験から生まれる結果の表し方のずれに気をつける 5 子どもの個性を生か した支援 壺:|■ 江》 1鷲ⅢI 11電1‐ ′暮|ギi ‐|ゞ1

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