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柴垣和夫著 日本金融資本分析

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Publisher
慶應義塾経済学会
Publication Date

Abstract

柴垣和夫著 日本金融資本分析 との困難性を強調した。そしてこの原因を所 有財産の複雑多様な分解のなかに求めるので あった。一般に所有財産は小規模化して来て いるが、これは技術発展の結果で あり、 今や 従前の四分の一以下の規模でも家族の 生計維 持が .可能 .となった。 . 限られた土地をも ってい -よいよ多くの人口を維持す .ることができた。 所領支配の困難化はこうしたことからも助長 された。著者は所有規模の意味す る ことを: 農 業技術: の発展 .と密着させ. て考えよう とする一。 まことに正鵠を得たものといわなければなら ない。 f 来までそうした視点は意識的に避け られ,農業史理解に混乱を招いて来た。 . 著者 の行論は高く評価され .よう。 ( 御茶の水書房, 1 九六五年三月刊 • A5« ニ六四頁.マ 〇〇 〇円 ) ..丨渡辺國廣丨 * * 备 柴垣和夫著 ‘ 『 日本金融資本分析 』 金融資本とは ’ レ — 'li ンによれば独占的産 業资本と銀行との融合 •癒着した、帝国主義 の支配的資本と定義づけられる。この規定に ついては、 . すでに多くの検討がくりかえさ れ、金融資本が帝国主義段階における支配的 资本形態と .はされな .がらも: * そめ内容 .につ ぃ ては種々ことな 'った規定がなされている。ま た、 .独占資本主義の発展にともない、金融資 . 本は消滅したとい y 見解 ( ? •M ,スゥィ丨 'ジー等 ) すら主張されるに至ってい .る。とは いえ、今日、 .金融資本に具体的内容を与え、 : ■その規定 •を豊富化することほ: きわ. . めて重要な 意義を有して 'V ると, 考え . .るこ: とができよう。 その点で、 .本書が 1 いわゆる宇野 == 大内理論 をふまえて、わ. が国金融資衣の史的分析を宇 がけたことは:まことに戴義深い ,0 '本書は '日本資本主義の発展: を原始蓄積 期、 . 産業資本主義期、帝国生義期という三段階に 区分し、 金融資本の形成過程をあとづける« こ のような方法自 .体、宇野氏の三段階論を踏製 しており, , また、大内力氏 ^ 『 日本経済論 』 の分析方法 とこと なら .ない。これら 一 一 一 段階 を 経過する日本資本主義の発展過程中に、財閥 金融資本なる 「 範_ 」 を設定されノ財間の钐 成過程と、 . 1綿エ業を中心 と した産業資本の生 成 .との関連に注目 .しづつ、 .金融資本の存在形 態をあきらかにしようとされる。 まず、 ’財閥については、原始的蓄積期にお いては. 、 . 商人資本的あるいは政商としての性 格をそなえながら、産業資本主義段階以降、 金融部門,商辦部門、製造工業部門等の充実 1〇A ( :r 〇 八) をはかりつ .つ、 : , 帝国主義段階においては綜合 コシ .ッヱ .ルンとし .て確立される。 ぃそしてこの 段階に .いたっ .て、 . ' .特殊日 4 的な金融資本とし て完成される過程 .があきらかにされる。ここ での資本の支配は、垂直的であることが、 .コ ンッ> ェルン化の具体的プロセスを通してあき .らかにされる ( 金融商事 = 流通部面 I 坐産部 .'r へ) . . . こうした財間金融資本とまさに対象 的に、独自の資本集中過程を展開したものと .して、 .綿 H 業資本が対比される。しかもここ での資本支配は横断的である。著者は綿 x'業 資本の形成確立過程に、日本金融資本の一特 徴をみ、そこに、 • 英国型の発展経路をさえみ ようとされている。著者は、ここでは綿工業 は.財閥の金融資本化に影響を及ぼしたとい う点でみているのか、. 綿工業自体が金融資本 ■化したというの .か不明な点を残している。こ 、 の点は後篇の構造分析においても、財閥資本 と綿工業資本とが金融資本としていかなる形 態をとって関連しあっているかは、十分あき らかでない。. 帝国主義段階の支配的資本形態が金融資本 である、ということは、日本資本主義が帝国 主義段

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