Affordable Access

Demand analysis for durable goods

Authors
Publisher
慶應義塾経済学会
Publication Date

Abstract

耐久消費財の需要分析-飽和点と多様化の問題について- ( I ) 耐 久 消 費 財 の 需 要 分 析 — — 飽和点と多様化の問題について—— 森 泉 陽 子 耐久消費財の需要分析にとって重要な点は, ある価格体系の下で, ある財をどれ程購入するか イ数量決定)ではなくて,ある価格体系の下で何を購入するか(財種の決定)であろ。非耐久財の,分析 では数量決定がその焦点である。耐久財の需要分析を非耐ス財需要分析と同じような手法で接近 することには無理がある。それは耐久財という財の持つ特質に由来することでもあり,このことは 従来から大ぃに強調されてきたことである。 それにもかかわらず,従来の耐久財に関する分析は 耐久財とぃう財の特質にのみ目を向け, をれに付随する消費者の行動(財種の決定など)には目を向 'けてこなかった。その為に,耐久財の需要分析につぃては,需要関数の中で, . そのストック量(保 有量)がマイナスの効果を持ち,その結果ストック調整原理が作用してぃるとし,一般にプラスの (2 ).ストック効果を持つ習慣形成仮説は働かなぃとぃう掃結が出てくることになったのである。 しかし, これらの分析の根底には耐久財の財自身の持つ特性としてのin ter tem p o ra lな効果とぃう侧面が無 視されており, したがって in ter tem p o ra lな消費者行動とぃう面も考えられてぃなぃ。この側面を . . . . 考慮に入れると,必ずしもストック効果はマイナスに出てこなぃで,プラスの習慣形成仮説に近ぃ ものも生じる可能性がある。 更に耐久財の分析では,初めに述べたように財種の決定が大きな問題なのであるが,このことは :,同時に saturation (飽和点)の問題と不可分の関係にある。つまり,何故人々はク一ラーよ,りも力ラ - - T V を欲し,かつ先に購入するのかとぃうことを考えてみるならば,それはクーラ-^よりもヵラ 一T V の方が普及速度が速ぃことを意味し,更に飽和点に連するのが早ぃとぃうことになる。つま り,購入順位は飽和点へ連する早さ(普及速度)で表わすことが出来るのである。このことは,耐久 財の想期的な側面でとらえることが出来る。これについては, n — 1 で説明する。 注(1 ) 本班究について多くの示唆を与えてくれた尾崎厳教授及び同研光室メンバ" に坪く惑謝します, ( 2 ) Houthakker and Tayloi*〔1〕力は,ストック効架の正ク4で船ク、財 *非耐久財に分けている. ------35 (741' ) ----- ^ *4i.i を み 满おい、、’。レ . 耐 久 消 費 財 の 需 要 分 析 ■ - - 方,現在において消費財全般にわたって,殊に耐久財に関して多様化の問題が大きくクローズ * アップされてきた。多様化の問題はある財を持0 こと力' ; ,更に別の財を購入する引き金となり, 事-美このようにして次から次へと新しい財を購入してゆくことの結果であり,又,同一財のより良 質(高級)な機種への転換という意味をも含んでいる。これら多様化の問題は耐久財需要:の長期的伽 旧であり,我々は,とれを拡大された意味での習慣形成効康によって,その大いさを測ちうとする ものである。これに関しては,n — 3 で説明される。 (3) 會 以下の節で,我々は耐久財の需耍の長期的側面と短期的側面に注意を払いながら,かつ習慣形成 原理とズトック詢盤原理とを対'it、させながら,更に特定化されたintertemporalな効果関数の下で intertemporalな効用最大化行動を行えば,耐久財の需要特性が普及速度及び習慣形成効果の二者 で表わせることを明らかにしたい。 ( 4 In 連続 2 財モデル n — 1 . ' 以下の分析で'ゆ,平均的な家ij•の行動を消費の代爱としてとらえ考察を進めでゆきたい。 まず耐久財という財の持っている種々の動学的側面より, 耐久財の購入決定に関して長期的な寒 え方が必要であ*ると思われ,その為には消費者の’ intertemporalな行動を仮定する。よって,合理 的な消費者は,彼の所得及び耐久財の伽格を与件として計画期間,例えぱ0 から:T o期における, 彼の消費あるいは購入についての決定を行うと仮定する。. 計画期間中,消費者は現在所有している耐久財の補填の為に購入するか,ちるいは同賞の耐久財 の購入をするにとどまる。より.良質の財は計画終了後(r。期),即ち伺時に次の新しい計画]期間の 始まりに購入するものを想定する。よって,嗜好の'変化を限界効用関数のシフトで表

There are no comments yet on this publication. Be the first to share your thoughts.