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The Made expressing Time Duration and the Made expressing Time Limit

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Abstract

人文研究 大阪市立大学大学院文学研究科紀皐 第63着 2012年3月 27貫~49貫 期間を表すマデと期限を表すマデ 薮 崎 淳 子 研究論文 助詞マデによる時間限定のし方には2種ある。「5時五三勉強する」は 「勉強する」とい う動作が継続する「期間」を表すのに対し、「5時旦王に提出する」は 「提出する」という 点的な動作が実現する「期限」を表す。この「期間」と「期限」の差が生じる理由について、 それはこの有無によるものであり、マデの働き自体は同じであるとする立場がある。これ に対し本稿は、「期間」と「期限」の意味の差は、二の有無のみによるものではなく、述語 のアスペクト的性質、並びにそれと連動したマデの働きの差の相互作用によって生じてい ることを明らかにする。 1.はじめに 助詞マデによる時間限定のし方には2種ある。 (1)5ゆ 強する。 (2)5畦夏至k提出する。 (1)はマデの示す 「5時」に至る間、「勉強する」という動作が継続することを表すのに対し、 (2)はマデの示す 「5時」に至る間のいずれかの時点において、「提出する」という点的な動 作が実現することを表す (本稿では (1)のような時間限定を 「期間」、(2)のような時間限 定を 「期限」と呼ぶ)。同じマデによる時間限定でありながら、「期間」と 「期限」という意味 の差が生じる理由について、奥津 (1966)、松木 (1990)は、この有無によるものであるとする。 しかし、本当に両者の意味の差はこの有無のみによるものであり、マデの働きは同じなのであ ろうか。 (1◆)勉強するのは5時匡 司だ。 (2・)捷出するのは5時回 だ。 いずれも二を伴わないものの、(1')は 「期間」、(21)は 「期限」という意味の差がある。ま た、二を伴わずとも 「期限」を表すこともあれば、二を伴っても 「期間」を表すこともある。 (3)朝起きる匡 司三度も目が覚めたo (4)あのCD絶対返してね。明日[享司 よl (3)は 「朝起きるまでに三度日が覚めた」、(4)は 「明日までに+CDを返す」と同様の 「期限」 27 載 吟 淳 子 を、ニを伴わずとも表し得ている。 (5)原子炉が停止する匡 む かなりの水が漏れた (田野村2002:57の (21)を改変) (6)母親の帰宅匝 数時間子供を預かったO (5)は「停止する呈ヱ漏れた」、(6)は「帰宅呈ヱ子供を預かった」と同様の「期間」を、二を伴っ ていても表し待ている…。このように、この有無は 「期間」と 「期限」の差に常に対応する わけではないことから、両者の意味の差はこの有無のみによるものではないと考えられる(2㌧ 以下では、「期間」を表す場合と 「期限」を表す場合の述語のアスペクト的性質に着目して 分析する。そして、「期間」と 「期限」の差は、この有無だけではなく、述語のアスペクト的 性質、並びにそれと連動したマデの働きの差の相互作用によって生じていることを明らかにす る。 2.先行研究と問題の所在 永野 (1964)、工藤(1995)は、「期間」と「期限」を表す場合では、述語のアスペクト的性 質に異なるところがあるとし、その差について論じている。両氏の述語の分類方法は同じでは ないため、厳密には対応しないところもあるものの、その議論は概ね表1のようにまとめられ る 3`)。なお、本稿で述語の種類について言及する際には工藤の分類 を 用 いる。また如何なる 述語が「期間」と「期限」を表し得るのかを示すため、同じ述語を用いた 例 に は同じ番号を付す。 【表1】永野(1964)と工藤 (1995)の対 照 述語 運動動詞 状態性述語 完成相 継続相14)内的限界動詞 非内的限界動詞 主体変化動詞 主体動作客体変化動詞 主体動作動詞 工藤(1995) ■†′■…式....ヽ ~悼' 既望損 _立山, 述語 瞬間動詞 継続動詞 頓陸続相) 状態動詞第四種動詞 永野(1964) ′ー..「主汚一-1lノ首.}撃墜聖肇墨滞 .t,% .;熟表」一挺_蜜 _.a (言及無) 両氏の見解は大体のところは一致しているものの、表1に示したように、主体動作客体変化動 詞が 「期間」を表し得ると見るか否かについて主張に異なりがある。工藤は、運動動詞の完成 相で 「期間」を表し得るのは、主体動作動詞のみであり、主体変化動詞と主体動作客体変化 動詞は 「期間」を表し得ないとする15㌧ これに対し永野は、主体動作客体変化動詞は 「期間」 28 期Pzllを表す-?デt:期限を表すマテ を表し得るとしている。 (7)

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