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The Formation of the Modern Conception of Nature and its Metaphysical Background (2) (Studies Presented to Professor Teruo Suzuki on His Sixty-Third Birthday)

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Abstract

- 6i- 近世的自然観の形成と形而 オホ 道 ヲミ 4 ガリレバ・の「新科学対話;J(正確には機械学と位置運動についてのこつの 新しい科学に関する対話と数学的紅lifl)は題名の示す通り「天文対話」と同 じく対話形式に従った者作で,第一日日では,この二つの科学についての伝 統的見fq(rの批判的吟味,第二日目は,物性の問題を中心とする機械学,っし で第三,第四日間では{立世巡動論が主題となっている。その中で科学史的に 見て最も主要なものはもちろん位置迩動に関するもので,そこでは等述運動, 等加速度迩nUJ及び投射体の巡励がj順次扱われている。自由務下についての l工的定式がj是示されるのは,この過程においてである。以下我々は,この位 校述lUlJf輸に専ら限定して,まずガリレ片の論述をおさえ,ついでそこで展開 cれている器本的概念及び攻、;主的技術を分析して, 最後にガリレオの科学が 中山科学及び近世科学に対して占的J〉位t[tについて考えてみようと思う。 この著作の登場入、拘は「天文対話」と同じであるが,天文対話が全体的に 対話に終始したのに対し,ここでは「数学的証明」を置いて,これをめぐっ て対話がなされるという形になっている。叉,対話中,論証科学の範として yルキメデスの著作がしばしば言及される事からも分るように,数学的証明 は,定義, (I~(~ , 公理,定理とい う形で押し進められるアルキメデスの論証 形式に従っている。ガリレオは,運動論という古いテーマを,実験をよりど ころとしつつ,数学的論証に従って扱う事の窓義をしばしば強調しており, 運動論の絡言から,このAみが未来の重要な科学の建設に途を開くものであ ると表明している1110 「位frt運動Jはまず等速直線〈斉一〉運動についての次のような定義から 始められる(2)。 ¥¥d宅速直線運動〈等速斉一運動〉とは,任意の相等しい時間内に物体によ づて通過される距離が互いに相等しい運動であると私は解する(3)" (161 ) - 68- ついで,このような定義のあと,等速直線運動における速度(V),時間(T入 距離(S)の間の関係について以下のような4つの公理と 6つの定理が提出さ れる〈簡略のため数式を使うが,原文にはない)0 (Tl. S1, V1), (T2, S2. V2)はそれぞれ,同一物体或は二つの物体の時間,距離,速度である。 公理1 T 1>T2ならばS.l>S2(同一物体においてV=const.) 公理nS 1> 82ならばT1>T2(同一物体においてV=const.) 公理mVl>V2ならば81>S 2 (二つの物体においてT=const.) 公理W 定理I 定理E 定理取 定理W 定理V 定理'i 81>S2ならばVl>V2(二つの物体においてT=const..) Tl _ S1 = ~ 1. (同一物体においてV=const.) T2 82 81 _ Vl 1- L (同一物体においてT二 const.) 82 V2 Vl _ Tt --L- 1 〈二つの物体においてS=const.) V2 T2 81_Vl Tl /-一一一一ーと ・ 一~ 1 ( つの物体において〉82 V2 T2 ,- T1_V2 81 /~ 一ー 一一一 一よ( つlの物体において〉T2 Vl 82 ー Vl _ 81 小品 一一一一一J1 ・ー と( つの物体において〉 V2S2T1 - ここでこのように等速直線運動の諸形態が列挙されるのは,まずーっには 後にのべるように,ガリレオにおいてはイ!日来の数学的理念に従い,速度, 時間,距離が,同次元の母とみなされていないために, V二3という一つの 等式に従って論ずる事が出来ないからである。第二に等加速度運動について の論証が,等加速度運動を等速度運動の形態に移し変えるという手続きに従 ってなされるために,その前に等速度運動の諸形態を提示しておく必要があ るからである。逆にガリレオにおいては,等加速度運動は,斉一運動の高次 な形態として扱われるわけである(4)。 自然加速度運動〈等加速度運動〉の論述は,等加速度についての次のよう な定義に始まる。¥¥~j'jt.lとより発して,等しい時間間隔において等しい速度の 噌分 (momenta すelocitatis)を得る運動を, 等しく一様に加速される運動 〈等加速度運動〉と私はいう(5)" この定義の提示に際してガリレオは,自然 観或出科学方法論に関するいくつかの注目すべき議論をつけ加えている。第 一に,この定義は自然現象に現実的に合致すべきものであって,自然現象と の突在的対

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