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"Mainstream economics versus an alternative economics' stance" by Geoffrey M. Hodgson

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立命館大学経済学会
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Abstract

\627\647\626\675\625\\\616\606.PS 108 紹介 主流派経済学 対 代替フレーム・ワーク:   Geoffrey M.Hodgson の魅力的な alternativeapproachの提案について考える 小 野 進 目次 1.いつ代替フレーム・ワークは主流派経済学に取って代わるのか(小野)  ① 二種類の異端派経済学:勃興と衰退  (2)マルクス経済学と近代経済学の対話,近代経済学批判:不毛な成果・経験  (3)日本・東北アジアの経験を反映したもう一つの社会科学と経済学のパラダイムは生まれるか  (4) Geoffrey M. Hodgsonのこれまでの膨大な業績が凝縮・反映された代替フレーム・ワークの提案 2 . Geoffrey M.Hodgson(2008年11月,小野進訳)「主流派経済学のどこが間違っているのか:経済  学は如何にして改善されうるであろうか」 3 . Hodgson提案と関連して,小野進(2008)と小野進(2007)のもう一つのフレーム・ワークの提  案の理解を深めるために  ①「準市場(Quasi-Markets)の経済学」と「四段階経済発展論」(FMED):日本のソシオ・エコ   ノミク・システムと経済発展の経験の理論化  (2)離陸期(take o任)の工業化(industrialisation)と離陸期後の第一次産業と第三次産業  (3)日本とロシアの近代化(modernization):日本の成功とロシアの失敗  (4)中国とインドの経済改革と経済発展:中国の民主化の「促進」とインドの民主主義の「抑制」 1。いつ代替フレーム・ワークは主流派経済学に取って代わるのか(小野)  (1)二種類の異端派経済学:勃興と衰退  二種類の異端派経済学(heterodox economics)が存在している。勃興しつつあるものと衰退し ていくものと。  勃興しつつある異端派経済学の提起する代替アプローチは10年以内に,現在の主流派経済学に 取って代わるであろう。  少なからずの異端派経済学者たちは,多くの主流派経済学者は瓊末なこと(真理に通じる細部と は異なる)ばかり取り上げ学問的知的浅薄さそして利得の獲得には手段を選ばない機会主義(企 業が適正な利潤を追求するのはamoralであるが,企業の機会主義的な利潤追求行動は合理的行動であった としてもimmoralである)の企業の行動に不愉決で,うんざりしているであろう。彼らは,ヨーロ ッパ,アメリカでは脱少数派と脱異端派をめずして健全に存在し地味に着実に且つ精力的に,且 つ深く思索しながら研究をっずけ成果をあげつつあり,主流派経済学に取って代わり,政治とビ                      (216)    主漱聯学対訃フレーム・ワーク:Geoffrey M.Hodgson聴力的なalternativeapproachの殼についてれる(小野) 109 ジネスに羅針盤を提供する日は,案外早くなるかもしれない。  日本の経済学のアカデミズムの世界では,冷戦崩壊までマルクス主義経済学は新古典派経済学 と並んで主流派経済学であった。マルクス主義を行動の指針にしいた「社会主義陣営」の没落に より, 1990年代以後,マルクス(主義)経済学は主流派から脱落し,「社会経済学」に科目名を 変え,批判精神がなくなり, statusquoになり,活力の無い衰退する異端派になってしまった。  ② マルクス経済学と近代経済学の対話,近代経済学批判:不毛な成果・経験  もはや「近経」対「マル経」という図式は時代遅れで,「主流派経済学」対「異端派経済学」 が有効な図式である。ただし「異端派経済学」とは勃興しつつあるそれのことである。冷戦終結 まで,マルクス(主義)経済学が主流の一っとして健在であった時は,その批判が妥当であった かどうか別として,政府の政策や企業活動と社会経済に対する批判があったが, 1990年代以後, そのような批判は消滅してしまった。むしろ,日本の雇用,地方経済,高等教育などを完全にと いっていいほど破壊してしまった小泉内閣の構造改革路線(愚かにも国民の大多数は大歓迎であっ た)を容認すらしてしまった。彼等の中にポピュリズム政治があるからだ。戦後日本では(戦前 もそうだった),例外はあるが,代替アプローチとみなされる人文・社会科学は,国民生活に大き な影響を与える公共政策や企業経営に対し建設的な知的羅針盤をあたえてきたであろうか。  ただ,戦前では 社会政策学会(190卜1924)は

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