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Effects of Association Types and Associatve Frequencies on Word Reading (Studies Presented to Professor Masao Ikuzawa In Honour of His Sixty-Third Birthday)

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-51一 人文研究 大阪市立大学文学部紀要 1990年第42巻第12分冊51頁--64頁 語の読みに対する連想、型と連想頻度の効果 湯 ??,? 良 一一一 近年の意味記憶の研究においては,語やそれが指示する概念、の記憶内での 関連のありょうあるいは構造を推定する 1つの有力な手段として,先行する 刺激の処理が後の刺激の処理に及ぼす効果 (プラ イミング効果primlngef- fect)を測定する実験パラダイムがよく用いられる。そこでは, 一般に, 1 つの語がプライム (prime)としてもう 1つの語に先行して呈示さ れ,続い て語最性判定 (lexicaldecision),命名 (naming)といった認知的課題がター ゲッ ト (target)とされる後者の語について与えられる。本研究の目的は, プライムとターゲッ トとの意味的な関係とプライムからターゲットへの連想、 頻度を操作するこ とによってプライミング効果を測定し,意味記憶の構造の 一端を明らかにするための資料を得ようとするものである。 プライ ミング実験によって意味記憶の精造を推定するための資料を得よう とする研究の多くが依拠するところは,記憶痕跡がネットワーク状に組織化 さ;'1" 活性化の鉱散 (spreadingacti v a tion)によって検索がなされるとす る一群の意味記憶の理論である。Col1ins& Loftus (1975)に代表されるそ うした理論に共通した基本的な考え方は, McNamara & Altarriba (1988) によると, (1)記憶の検索は記憶表象の中のそれに関連した痕跡を活性化 する, (2)ある記憶痕跡の活性化はそれにつながるすべての痕跡に拡散す る, (3)ある記憶痕跡に達する活性化の量は活性化源からの「距離」と逆 の関係にある, (4)記憶痕跡を検索するのに要する時間はその活性化の水 準と逆の関係にあるという ものである。 これまでの研究によると, プライムとターゲッ トの関係のあり方やプライ ムの呈示持続時間,両刺激の呈示時間間隔などによってプライミング効果が 本研究は昭和62年度文部省科学研究費助成金〈総合研究A 課題番号:60301014 代表者 :岡本夏木)による研究の一部である。実験の実施に際しては清水寛之氏の多 大な協力を得た。記して感謝する。 (903) -52- • 左右されることが示されている。本研究の関心事であるプライ ムとタ ーゲッ トとの関係性については, 1つに,刺激語間のどのような意味的な関係がプ ライミンク効果を生しるのかか問題となる。例えば, カテゴリとその事例 Ce.g., Massaro et a1., 1978; Lorch, 1982) t同一カテゴリの事例 Ce.g・- Sperber et a1., 1979; Lupker, 1984; Schreuder et al., 1984),語が指向する 概念、の知覚的属性の類似性 Ce.g.,Sperber et a1., 1979) t相対属性とカテゴ リ事例 Ce.g.,井上, 1989),意味特徴の共有性 Ce.g.t¥Varren, 1977) などが 取り上げられてきた。 プライムとターゲノトとの関係のあり方についての問題としてはp いま 1 つ,それらの意味的な関係だけでなく「距離jあるいは関係の程度にも注意 か払われなければならない。なぜなら.上に述べた意味記憶の理論の基本的 な考え方に従うなら.プライミング効果は活性化の拡散とその水準iこ依って おり. しかも, プライムとターゲットの£憶内て・の「距能Jがそのすく準を左 布すると考えれているからである。実際のところ.プライムとターゲットと の意味的な関係を鍛った研究のほとんどが,それぞれに.カテゴリ基準表に おける半例名の出現頻度や評定尺度法による当該の意味次元上ての 4 ライム とターゲットとの類似度,プライムの位置などを「距離」の指標としている。 「距離Jといえば,};J IJに可能な指椋の 1っとして自由連想、の反応強度.があ げられる。連想、強度の指h標のうちでもよく用いられるのは最多反応の出現 度や11¥現率てある (Cramer.1968) 0 ¥¥1 arren C 1977)は.平均出現率 .64の lfG:述;包!条例:と 34の中迎恕条件をえ安定し, プライムとターゲットの連想、問 1-'1、 がプライミンク効t誌を生じうることを示している。また, de Groot et a1., (1982)は,中均111羽部か37.4%の強迎怨ではプライミング効果が認め・1れ るがt 2.9

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