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Storytelling for Groups in Preschool Educatio

Authors
Publisher
埼玉大学教育学部
Publication Date
Keywords
  • 幼児教育
  • 集団
  • 読み聞かせ
  • 共感
  • 協同の態度

Abstract

絵本を読み聞かせること(以下「読み聞かせ」) は、幼児の心の教育に良いと考えられ、家庭、地域、幼稚国や保育所などで盛んに様々な試みがなされている。子どもが親に絵本を読んでもらうことは、読み手と聴き手が“共に居る"ことであり、親の膝に座って、顔を寄せ合いながら、読み手の声で物語が語られ、一緒に挿絵を見ることは、子どもにとっては何ものにも変えられぬ至福のときである(松居, 2002)。 読書は、本来個人的営みである。読み聞かせも、読み手と子どもで楽しむ個人的な性質をもつといえるであろう。しかし、小学校以降の教育においても、就学前の集団教育においても、集団の読書は大切な意義をもち、盛んに実践されている。ここで、ある一人の幼児が読み聞かせを体験する機会について考えてみる。その幼児は、幼稚園や保育所において学級全体で保育者に絵本を読んでもらい、降園後や休日に地域の児童館や図書館で読み聞かせの会に参加し、就寝前に寝床で親に読み聞かせてもらうなど、幼児一人の生活の中に様々な読み関かせの機会があるといえる。 これらの読み聞かせの違いは、何か。松居(2002) は、「絵本の語りをみんなで聴くとき、幼稚園や保育所や学校、それに図書館や家庭文庫でも、“共に居る"歓びには変わりありません。 先生の声で語られる絵本を友だちみんなで一緒に聴く楽しみは、絵本を一対ーで読んでもらう楽しみとは違った歓びです。『おおきなかぶ』の場合など、「うんとこしょ!どっこいしょ!」とみんなで掛け声をかけたりすれば最高です。思わぬ境面で友だちが溜患をついたり、悲鳴をあげたり、怖がったり、手をたたいて喜んだりするのを見るのがおもしろく、イメージが拡がり実感が沸きます。また互いに共感できることほど嬉しいことはありません。こうした経験をとおして、子どもたちの気持はいきいきとなり、感性はゆたかに育ちます。これは教えようとしても教えられぬ感情体験であり、あえて言えば命の教育です。“共に居る"歓びを身体一杯に体験した子どもは、他人の命を平然と奪うような人間にならないでしょう。歓びこそが命であり、生きるカです」(p.45)と、幼稚園や保育所でしかできない読み聞かせの意義を語っている。これに加え、幼稚園や保育所においては幼児教育の専門性を生かし、集団での読み聞かせを意図的・計調的に実践し、その成果を絶えず評価することが必要であると考える。そこで、これらを踏まえ、具体的な実践方法ついて考えてみたい。

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