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Location in Spatial Equilibrium : Non-Mosaic Economic Space Theory

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立地の地域的均衡 非モザイク空間理論 ? 日 ? 男 I はじめに ひとつの経済主体の立地選定が,その地域の全体の中にいかに組み込ま れ,地域全体として均衡を生み出すかという問題は,個別経営の包地と,経 済空間の構造の接点をなすものである 。従来は,個別経営の江地の理論は微 視的理論として発展し,経済空間を取扱う理論は巨視的理論として展開され ているが,その両者の関連は必ずしも卜分と はいえないのである 。たしか に,レノ シュは個別経営の立地から出発して,立地の相互関係を考える乙と によって全体的な空間的均衡を見出しているのであるが,均衡状態の空聞に 新たな経営の立地がさらにどのように組み込まれるかについては明かにして いない。現実の世界は不断に新たな経営の立地が進んでいるのであるが,f 角形の蜂の巣状のモザイク空間には新規の経営は全く入り込台余地はないよ うに見える。 クリスタラーのそれと共にレ ッシ ュの蜂の巣構造は図的表現として明快で あるためもあり ,今日地理学界にも普及している。かつてレソ シュの『経済 の空間秩序jの初版が出版されたとき,'L地学者リ ッチル Ritschl,Han はかなり批判的な書評を書いている。そのすべてが正鵠をえているとも思え ないか,経済地域に関して,レノシュは蜂の巣構造の 「全哲学を展開した か,Jr自由市場経済においては, 販路地域の形態を選らぶ乙とはできない。 それはただ地域的カルテルにおいてのみ可能である。と乙ろがレッシュはす でに常にひとつの立地構造を前提している 。そして実態は根本的に進ってみ える 。販路地域の形態は心しろ扇形に等ししい ...Jとのべている点は看過し えない。リメチルの批判に対するレメシュ自身の応答Lあり,彼は立地構造 の説明的理論 Erkl詰rendeTheorieよりも構成的理論 Konstruktive Theorie を強調する 。 ( 733 ) • - 2 - 経済地域を個々の経営ないし中心地の市場の空間的モザイクとして把える 学派に対して,そうした考え方に批判的な学者はリノチル以外にもある ζ と を忘れてはならない。本稿でとりあげるレオンハルト ・ミクシュ Miksch', L. ,ウォルフカ。ンク ・マイヤ-Meyer, W. などかそれであって,前者は 経済空間の形成をそ乙における江地の継起的な進展においてみているのであ って,当然の乙ととして既存の也地のもつ意義を評価する。そして個別的立 地選定が経済地域の申にいかに組み込まれるものであるかを考察している 。 以下においては,従来ほとんど取とげられた乙とのなし父乙の両学者の所 説を中心に,個別立地と経済地域との関連という問題に光をあててみたい。 本稿の標題とする 「地域的均衡 |の概念についてであるが,知られる通り 「均衡 j概念は経済学において発達したものであり,それも,元来物理学と くに静力学の考え方に発するものである。経済的な均衡は,経済社会の経湾 的諸変位,生産要因のなや価格が相互依存的に釣合いをもたらす状態をいう のであり,なかでも 「一般均衡」という概念は,経済全体系における均衡状 態を考えるものであって,レオン・ワルラスの展開した理論として有名であ るが,立地理論も何がしかの意味において 均衡 lを考える理論であること はいうまでもない。しかしチウネンーウ、エーパーなどの伝統的立地論は,特 定の地点や地域部分をとり出して,その中での均衡を論ずるものであるか ら,部分均衡的理論とされているのである。一方,ワルラス以来展開されて きた一般均衡の考え方に基づいて,立地の一般均衡モデ、ル,ないし経済空間 モデルをっくり出そうという研究もおこなわれてきたのであって,この意味 においてレ ッシュの貢献は大きいのである。ところで立地論における部ナ均 衡理論と, 一般均衡理論との接点は何処にあるのかということを険討してみ ると, iZ地問題に 「代替性原flP:Jを導入しようと試みたプレデー兄 Pre- dohl, Andreas にあるという乙とができるようである。ところがプレデール も立地の相互依存という観点は弱かったのであって,これがただちに立地を 包合する宅間理論へと発展したわけではなかった。 さて人文地理学の分野には本来「均衡」という概念はなかったか, もしく は使われなかった。元来の環境論的見地においては,関係論から常展して調 和とか,適応さらには調整という概念は好人で用いられたのであるが,それ は主体と客体との関係におけるものである。均衡概念はそれに対して活動主 体の相互関係にかかわるものである。だから,調和とか適応がIltItうに均衡と

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