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Inhaled nitric oxide therapy decreases the risk of cerebral palsy in preterm infants with persistent pulmonary hypertension of the newborn

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氏 名 田中裕子 学 位 の 種 類 博 士 (医学) 学 位 記 番 号 第 5 4 2 1 号 学位授与年月曰 平成2 1 年 1 2 月2 8 曰 学位授与の要件 学位規則第4 条第2 項 学 位 論 文 名 Inhaled Nitric Oxide Therapy Decreases the Risk of Cerebral Palsy in Preterm Infants with Persistent Pulmonary Hypertension of the Newborn (新生児遷延性肺高血圧症を合併した早産児における一酸化窒素吸入療法と脳 性まひの発症リスク減少効果) 論文審査委員 主 査 教 授 圓 藤 吟 史 副 査 教 授 山 野 恒 ー 副 査 教 授 井 上 正 康 論 文 内 容 の 要 旨 【目的】新生児遷延性肺高血圧症を合併した早産児において、3 歳時における脳性まひの発症に問し て、一酸化窒素吸入療法と100%酸素療法群の効果を比較検討した。 【方法】1 9 8 8年 1 月より 1 9 9 9年 1 2 月に出生し大阪府立母子保健総合医療センターに入院した在胎 期間 3 4 週未満の児で新生児遷延性肺高血圧症を原因とする低酸素性呼吸障害を合併した例を対象と し、回顧的コホー卜研究を行った。このうち1 9 8 8年 1 月より1 9 9 3年 9 月に出生した児はすべて100% 酸素療法が施行され(1 00%酸素療法群)、1 9 9 3年 1 0 月より1 9 9 9年 1 2 月に出生した児はすべて一酸 化窒素吸入療法が施行された(一酸化窒素吸入療法群)。解析は多重ロジスティック回帰分析にて行 った。 【結果】新生児遷延性肺高血圧症を合併した早産児6 1 名のうち2 6 名が 3 歳までに死亡し4 名が転院 のため追跡不能であった。解析対象となった3 歳時まで生存し得た3 1 名 (一酸化窒素吸入療法群16 名、100%酸素療法群1 5 名)のうち、3 歳時に脳性まひと診断されたのは、それぞれ一酸化窒素吸入 療法群2 名 (12. 5 % )、1 0 0 %酸素療法群7 名 (46 . 7 % ) であった。多重ロジスティック回帰分析にお いても一酸化窒素吸入療法は脳性まひ発症を有意に減少させることが示された。分娩中の母体発熱を 補正後、一酸化窒素吸入療法群の脳性まひの発症のオッズ比は、1 00%酸素療法群を対照とした場合、 0. 08 (9 5 %信頼区間 0. 01- 0 . 85 ) で有意な減少を示した。このモデルにおいて分娩中の母体発熱の代 わりに出生体重、アブガースコアー(5 分) 、高頻度振動人工換気療法の使用、サーファクタン卜療法 をそれぞれ加えたモデルにおいても検討した。すべてのモデルにおいて一酸化窒素吸入療法は、100% 酸素療法群に対して独立して脳性まひの発症リスクを減少させることが示された。 【結論】一酸化窒素吸入療法は100%酸素療法と比較して、新生児遷延性肺高血圧症を合併した早産 児の脳性まひの発症リスクを減少させた。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 新生児遷延性肺高血圧症は、生後早期に肺高血圧症が認められ、重症の呼吸障害を呈する疾患であ る。一酸化窒素吸入療法は選択的に肺動脈血圧を低下させる。本療法が早産児において酸素化を改善 させることは報告されているが、神経学的予後を改善させるか否かについて解析された疫学論文はな い。新生児遷延性肺高血圧症を合併した早産児に対する一酸化窒素吸入併用療法が脳性まひの発症リ スクを減少させるとの仮説を元に、大阪府立母子保健総合医療センターに入院した在胎期間3 4 週未 満の児で新生児遷延性肺高血圧症を原因とする低酸素性呼吸障害を合併した例を対象とし、回顧的コ ホー卜研究が行われた。 3 歳時に脳性まひと診断されたのは、100%酸素に加え一酸化窒素吸入療法が施行された「一酸化 窒素吸入療法群」2/ 1 6 名 (12. 5 % )、100%酸素療法のみが施行された「100%酸素療法群」7/ 1 5 名 (46 . 7 % ) であった。多重ロジスティック回帰分析において一酸化窒素吸入療法は脳性まひ発症を有 意に減少させることが判明し、分娩中の母体発熱の有無で補正後、一酸化窒素吸入療法群の脳性まひ 発症のオッズ比は、1 00%酸素療法群を対照とした場合、0 . 0 8 (9 5 %信頼区間 0. 0 卜0. 85) で有意な 減少が示された。さらに、分娩中の母体発熱の代わりに出生体重、アプガースコアー(5 分)、高頻度 - 13

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