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A Clinicopathological Study of 51 Cases of Isolated Hematuria

Authors
Publisher
千葉医学会
Publication Date
Keywords
  • Isolated Hematuria
  • 糸球体基底膜菲薄化
  • Iga腎症
  • 臨床研究
  • Ndc:490

Abstract

蛋白尿を認めず,血尿のみを認めるisolated hematuria例,51例に経皮的腎生検を施行し,臨床病理学的検討を行った。症例は,男性20例,女性31例,平均27.8歳で,経静脈的腎盂造影,CTスキャン,超音波検査,膀胱鏡,尿細菌検査より,腫瘍,結石,感染症を否定した。34例(66%)が,学校健診,会社健診,住民健診等の,定期検尿にて,偶然に発見された血尿例であった。全例,光顕,電顕,螢光抗体法による病理学的検索を行った結果,次の5群に分類することができた。(1)正常例20(39%),(2)糸球体基底膜菲薄化13(26%),(3)IgA腎症15(29%),(4)溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)2(4%),(5)膜性腎症1(2%),すなわち51例中31例(61%)に血尿の原因と思われる糸球体病変を明らかにすることができた。大半を占める前3者間では,赤血球沈渣の数,赤血球円柱の有無,肉眼的血尿の有無等,尿所見の差異は認めなかった。PSAGNの2例以外は全て腎機能正常であり,経過中も低下を認めなかった。腎生検後,平均16カ月の経過観察中,10例(19%)が血尿消失,34例(67%)が血尿持続し,7例(14%)が蛋白尿の出現をみた。蛋白尿出現例7例中4例がIgA腎症であったが,メサンギウム領域の拡大している例ほど,蛋白尿の出現を認め,IgA腎症の進行の初期を考える上で重要な例と思われた。

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