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ロシアにおける外国直接投資の立地選択

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Abstract

本稿の目的は,ロシアにおける外国直接投資(FDI)の地域分散に関連する先行研究のインプリケーションを踏まえつつ,1996〜2003 年のパネルデータを用いたFDI 立地選択モデルの推計を行うことにある。記述統計分析及び計量分析の結果,筆者らは次のような結論を得た。第1に,ロシアへ流入したFDI には,連邦構成主体間で著しい偏差が生じているが,その地域分散状況からは,中東欧諸国や中国に類似するような明確な地理的パターンを看取することはできない。第2に,FDI立地選択の決定要因として,先行研究が重要視している資源の賦存性,市場要因及び社会発展要因は,筆者らの実証分析によっても高い統計的有意性と説明力が確認された。また,気候条件や地域差別的なFDI 優遇措置もこれらのファクターに勝るとも劣らない投資要件である可能性が示唆された。第3に,ロシアの金融危機が,外国投資家による立地選択の意思決定プロセスに対して,統計的に有意な影響を及ぼしたという証拠は得られなかった。

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