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Sōsetsu shōni kyūsei rinpasei hakketsubyō no kanchi o mezashite : yamanashi daigaku shōnika no chiryō seiseki kara furikaeru shinpo to kongo no kadai

Authors
Publisher
山梨大学医学会
Keywords
  • 小児
  • 急性リンパ性白血病
  • 化学療法
  • 同種造血幹細胞移植
  • 支持療法

Abstract

山梨大学小児科で1985年から2010年までの間に治療した96例の小児急性リンパ性白血病症例における治療成績の推移をもとに,治療方法の進歩を振り返った。1990年までに発症した9例における生存率は33.3 ± 15.7%であったものが,1991年から2000年に発症した45症例の生存率は80.0 ± 6.0%で,2001年から2010年に発症した42症例の生存率は87.0 ± 5.5%と大きく改善した。その要因として,輸血や抗菌剤をはじめとする支持療法の進歩を背景に,多施設共同研究による化学療法の成績自体が向上したことに加えて,造血幹細胞移植療法の導入によって特に再発した症例の生存率が改善したことが挙げられる。また,中枢神経系への放射線の予防照射が撤廃されて晩期障害を減らすための努力も行われている。今後は,特に初期治療における微小残存病変の消退の評価に基づく治療の層別化によって,予後良好症例においては治療負荷のさらなる軽減を図る一方で,予後不良症例では分子標的療法剤の導入や同種造血幹細胞移植療法のさらなる安全性の確保を図ることによって,より安全で有効な治療方法が確立されることが期待される。

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