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James Hinton, "The first shop stewards' movement", 1973, London

Authors
Publisher
慶應義塾経済学会
Publication Date

Abstract

ジェームズ・ヒントン 最初のショップスチュアード運動 ...権力の現資性,つまり危險ではあるが,欠くことの できない姿を認識するためには,人問とその世界の悲 劇的構造が見ぬかれていなけれぱならない。こうして, はじめてドイツの唯一人の偉大な政治家ビスマルクの ように,現実的政治が行われるのであるJ (P- 425-P. 426)と。著者がビスマルクをどう評価しようとま由 であり,勝手である。だがビスマルクが歴史の審判を どう受けるかは全く別の問題である。 評者は,著者にあっては,社会主義,共産主義,民 主主義の諸概念が相対立していると述べておいた。マ ルクスやユ ン ゲルスの著作について,ほんの少しでも 理解があれぱ, 彼らが最も民主主義を愛し,それを現 実的なものにしていくための闘士であったことは容易 にわがるはずである。民主主義と共産主義は矛盾する どころか,民主主義を徹腹して押し進めれぱ,共産主 義の理論に到達することは鹿史が証明してきたところ である。 普者ワイシシュ トック氏が(■最後にドイツ人相互の 共存,憲法,内政についていうならば,青年を民主主 義へと陶冶することが大切であろう。それはただたん に民主主義が..••,,明らかに時宜に適しているからだけ ではな < , それが政治網度の形態のうちで,もっとも 意欲的に,人間のま由と責任を考慮にいれるからであ る。つまり,もっともヒューマニズ的であるからであ るj (P. 4 2 ? )とi ■明する時,その発言がいかに無内 容な一^般論で終わっていることだろr,か。ドイツの置 かれている政治的,経済的, 社会的,その他の具体的 現実的な歴史関係の中で,【人間の自由と資任を考厳 に入れるJ とは何を意味するのだろう力、。政治的諸行 動を,権力を悪とし,そしてすベての人間の悲劇的存 在を強調して人間の無力を説いてきた著者には,生き た人間の自由も民主主義も明らカ、となるはずがない。 〔創文社刊,昭和51年10月刊,49アペー ジ,5,000円〕 ' 慕 木 能 雄 (経済学部助手) 一書 評 ジ;n 一 ム ズ • ヒントン 『最初のショップスチュアード運動.!! 「機械工たちの戦闘性は,戦時中を通じて時の政府が 直面した巨大な国内問題の一つであったj (本# , 序文)。 現代においてふたたび,職場委員(shop stewards)の運 動が機械工業を中心に盛り上っている英国において, 著者;!. Hinton C«>ォー リック大学講師)は,運励経験者 の一人として,第一次大戦下の運動を分析し,その意 義を生かそうとしている。 本書は,以下のように構成されている。 第 一 部 货 景 第 一章 奴 諫 国 家 第二章クラフトの伝統 第二部戦時の闘争 第三章クライド労働者委員会—— 起源と方針 第四着r クライド労働者爱員会一一ダイリューシ 3 ン鬪争 , _ 第 五 章 シ ;C フィールド労|勤者爱員会の起源 第六章クリッチ', タイン地方, 失 敗の重要性 第七章五月スト 第A 享ミッドランド—— 公認化と去勢 第九享革命的職場爱員運動に向けて 第十, 頂点と敗北 第三部解釈と意義 第十一享自立したランクアンドファイルの組鐵 第十二ごきソヴェトの思想 第十三章^結論 ( 1 ) 本書の箸者は,W. Gallacher, D. Kirkwood, J. T, M u r p h yら運励指導者たち記述や,多数の機関_ 紙 . パンフなどを活用するのみならず,政府側のC. A ddison回想はをはじめ,軍需翁などの政府機関文書, 内供i文書など膨大な資料を駆使し, 政府,労働運励の 双方から,内情をも浮彫りにした記述を行なっている。 これが本書の第一*の特色である。ま★こ,構成にみられ るように,大戦中の励きを時系列でおっていくととも に,各連励中心地体の動向と特徴を横断的に示し,対 比させていく,という手法がとられている。これは第 75 (6 71 ) mm r三旧学会雑誌J 70巻 5 号 (1977解 0月) ニの特色とい先る。その中では,従来あまり解明され なかった,シ$ フィールドの運励や,職場養負運動が 挫折した地域の状況なども丁ぎにおわれており,全国 的な運動全体の構成と性格が掘り下げられている'のが 注目に値しよう。 ( 2 ) 次に,本書の論述をおいながら,著者の主な論点を 明らかにしたい。 著者はまず,第一次大戦の戦時体制成立前からの産 業構造中で,職場委員運動の中核となる金

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